S&P 500企業のネガティブEPSガイダンスが増えている!?決算シーズン前に確認しておこう!!

↑今回のソース記事です🔥🔥🔥

今回もファクトセットの副社長のジョンさんの記事を参考にしています!!


ではスタートです!!

ネガティブEPSガイダンスを発行している企業の数は第2四半期に増加しています


最近、より多くのS&P500企業が第2四半期および通年でマイナスのEPSガイダンスを発行しています。ただし、その数は記録的な高レベルまたはピークレベルではありません。


四半期ごとのEPSガイダンスに関しては、103社のS&P500企業が第2四半期に四半期ごとのEPSガイダンスを発行しています。これらの企業のうち、71社がネガティブEPSガイダンスを発行し、32社がポジティブEPSガイダンスを発行しています。

ネガティブEPSガイダンスを発行する企業の数は、5年間の平均である59を上回り、10年間の平均である66を上回っています。これらのことからも、多くの大企業は景気後退が来ることを予測しています。(一部の企業のCEOはすでに景気後退が来ていると発言しています)


ただし、第2四半期にネガティブEPSガイダンスを発行しているS&P 500企業の数は、過去10年間のピーク数である87(2016年第1四半期)を下回っています。実際、今年の第2四半期のそれらの数は、過去10年間で四半期に負のEPSガイダンスを発行したS&P500企業の最大数のトップ10に現在ランク付けされていません。

セクターレベルでは、情報技術(27)一般消費財(10)、およびインダストリアル(資本財)(10)セクターで、第2四半期に負のEPSガイダンスを発行する企業の数が最も多くなっています。 情報技術の代表銘柄は アップル apple があります。そして、一般消費財の代表銘柄では アマゾン amazon があります。




2022年通年でのネガティブガイダンスを発行する企業が増える


年次EPSガイダンスに関しては、238社のS&P 500企業が2022年から6月30日までの年次EPSガイダンスを発行しました。これらの企業のうち、132社が負のEPSガイダンスを発行し、106社が正のEPSガイダンスを発行しました。負のEPSガイダンスを発行している企業の数は、6月30日で5年間の平均である105を上回り、10年間の平均である117を上回っています。



2022年に負のEPSガイダンスを発行しているS&P 500企業の数は、現在、今年の中間点で過去10年間で5番目に多い数としてランク付けされています。

セクターレベルでは、ヘルスケア(27)インダストリアル(22)、およびユーティリティ(22)セクターが、2022年にネガティブEPSガイダンスを発行する企業の数が最も多い。一方、情報技術(22)、ヘルスケア(21)およびインダストリアル(18)セクターは、年間でポジティブEPSガイダンスを発行する企業の数が最も多い。


ヘルスケア部門の代表銘柄では メルク Merck  インダストリアル(資本財)部門の代表銘柄では ボーイング があります。


決算時期が迫っているということもあり、今回はガイダンスに焦点を当てた記事を書きました!!

直近の決算でいうと、情報技術が多くのネガティブガイダンスとなっているので、アップルやマイクロソフトの決算は期待できないかもしれません。。。そして、世界を引っ張っているこの2つの企業の決算が良くないということは、他の銘柄の株価にも確実に波及するので注意が必要です。


そして興味深いのは、通年の決算では、ヘルスケア(27)、インダストリアル(22)の2つの銘柄で、ネガティブEPSが多くのなっています。

ヘルスケアセクターは不況時にアウトパフォームする傾向がある

と言われているが、今回の景気後退では逃げ場には適していない可能性があります。


また、インダストリアル(資本財)セクターでは、今期の決算でも、通期の決算でもネガティブガイダンスとなっており、景気後退が確実に迫っていることを表しています。 

ISM(サプライマネジメント協会)製造業景況感指数(2022年7月1日)は、5月の56.1から6月は53.0に低下しており、数値にもしっかり表れています。


様々なセクターが不安定な状況が続くと考えられるので、僕は今回の決算前での株の購入はおすすめしません特に世界を代表する企業が決算コケると、〇〇ショックということで決算前類似銘柄が大きく下がるので、現金保有比率を高めておいたほうがいいと考えます。

僕は株のウエイトを高くするのは景気後退始まって数か月後~半年後(政策金利や債券利回りが下がり始める前)と考えています。



今回も記事を読んでくださり、ありがとうございました!

今シーズンも決算発表されるたびに、注目銘柄の記事更新頑張っていきます!!



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