過去の事例から見ると、今の状況はとても判断が難しい状況!? 株を買うべき?待つべき?


インフレが収まった兆しが、2022年7月のCPIから見え、「過度な利上げをしないんではないか!?

という観測がでています。


基本的に株価と長期金利はシーソーの関係があります。

次のグラフのように今年の6月中旬までは長期金利が上がれば株も売られて、6月中旬以降は長期金利が下がって株が買われるという関係が出来ています。






また実際に上のグラフを見るとわかるように、前月比から伸びは鈍化しています。

しかしよく見ると食料・住居費という庶民に1番打撃を与えるセクターのインフレは伸びていることに注意が必要です。

しかし全体のCPI値が下がった影響もあり、CIP発表後は、株価は上がっています。

↓にここ半年の各指数の動きのグラフを貼っておきます!!









6月末の底から徐々に投資商品にお金が流入していることがわかります。


また過去から学ぶと、、、、

過去にアメリカで高い物価の上昇が起こったときには、消費者物価指数の伸びが鈍化したタイミングで株価の上昇が起こっていました。

なので、既にアメリカの消費者物価がピークをつけたのなら、過去のアメリカのように株価が底を打った可能性があるという考えが裏付けられます!!!

しかし!? 他の過去の事例からは!?

以下の図を見るとわかるように、GDPの低下が続いている間は株価は底打ちしない(上昇に転じない)データがあるので、中長期的にはまだ米国株が下がる余地があります。

2000年代初頭のITバブル崩壊時は下のような動きになっています!


2008年にリーマンショックが起こった世界金融危機でも、2000年のITバブル崩壊でもGDP成長率が下げ止まってから、株価が反発しています。


そして、利上げや量的緩和による、景気の悪化は時間差で現れます。

しかし金融引き締めで景気が悪くなっても、アメリカには簡単に利下げをできない事情があります。

1970年前半にアメリカが高いインフレ率に苦しんだ頃、金融引き締めで景気の悪化が起こって早々に利下げに転じた結果、インフレの長期化を招いたことがありました。

バーキン総裁、利上げ「継続していくしかない」 -70年代の反省で


この頃の反省があるので、2022年や2023年にアメリカが景気悪化したとしても、インフレが安定して下がるまでは簡単に利下げできなくなっています。

また、2022年4-6月期は石油業界を除くと、S&P500の一株利益は前年比マイナス成長に落ち込んでいました。


先日発表された7月の雇用統計を見てみるとアメリカの雇用はまだまだ力強く伸びていて、インフレを抑えるために景気を冷やす効果がある利上げがまだ必要な段階です。

今のアメリカは利上げによって景気を冷やさないと行けない段階なので、GDP成長率はまだこれから悪化すると考えるのが自然です。

ゴールドマンのハッチウス氏:景気後退回避は狭い道、来年利下げ困難



ハッチウス氏は「より難しい部分は、インフレ率を4%から2%近辺に引き下げることだ。それを実現させるには労働市場の調整が必要だと考える。労働市場は引き続き非常に過熱している」と述べていました。賃金インフレは癖になりやすく、長続きします。

ガソリン価格はこの50日ほど大きく下落しており、食品価格も世界的に下がっている。サプライチェーンへの負荷も緩和しつつある。一方で、ハッチウス氏は「家賃と帰属家賃の伸びが加速し続けている」と指摘。今後数カ月は上方向へのリスクだと依然捉えている

と述べていました。



今後「インフレの落ち具合がとまったぞ!?」という懸念から、利下げができないという観測が強くなり、株価が下落するというパターンもあると思います。

インフレを2%まで戻すのはとてもとても大変な道筋であり、2023年6月くらいからの利下げは現実的ではない可能性が高いと僕は考えています・・・

僕は色々調べたうえで、残っている現金の25%を、今後数日で落ちた時に株の購入に使い、75%は現金で蓄えていく方針で行きます。


今後最新情報が届き次第皆様にまたお届けします!!

記事を読んでくださりありがとうございました!!
少しでも参考になりましたら幸いです!!

このブログの人気の投稿

米国株の2024Q1決算まとめました!

ブルームバーグアナリストが選ぶ10の成長株!! ここからポートフォリオに組み込む株を選ぼう!!

10年後にはテンバガーもありえる!! AIとデータ分析による採用活動を支援 ZipRecruiter ( NYSE: ZIP )  ジップリクルーターの紹介と投資判断記事です!