2022年6月 アップスタート UPSTの財務指標から投資判断を行いました!50ドルの株価は割安!? UPSTの未来は明るい!?

 

Upstart(NASDAQ:UPST)は、第1四半期の収益結果を発表した後に株価が大暴落しました。しかし暴落は今回だけではありません。株式が2021年後半に取引されたレベルで取引されるべきではなかったことは明らかですが(300ドルから400ドルは高すぎた・・・)株式は間違いなく現在の場所で取引されるべきではありません。(現在は安すぎる)

この投資判断記事では、株価が大幅に下落した正確な理由と、市場がリスクを誤解していると見なす理由について説明します。私は、現在の株価におけるこの株に対する強い買いの評価を繰り返します!!

UPSTの株価

UPSTは、暴落する前の2021年後半に1株あたり401ドルもの高値で取引されました。直近の決算前にすでに80%が暴落していましたが、それ以降はさらに47%が暴落しています。

1株あたり約44ドルの現在の価格は、決算後の暴落からすでに50%ほど回復しています。400ドルに比べたら、この回復は意味を成しませんが、今からこの株を買い増しする方や、初めて買う方にとって、また、今日この日を基準に考えることが重要であり、買うも売るも今の株価が最重要です。

UPSTの企業分析

収益は前年比156%増の3億1,000万ドルで、前四半期の3億500万ドルのガイダンスを上回りました。しかしガイダンスビートは、前の四半期のビートよりは少なかったです。

Revenue:収益 Contribution profit:貢献利益

貢献利益(contribution profit)とは、総売上高から総商品原価を差し引き、総粗利益を算出し、さらに総粗利益から総販売費を差し引いたときに残る利益のことです。

同社は引き続き利益を上げ、3,270万ドルの純利益を生み出しました。
銀行のパートナーは、合計45億ドルの465,537件の融資を今四半期に開始しました。




純利益は実際には前四半期比で44%減少しました。これは、貢献利益が前四半期が異常に高く、UPSTが今四半期の平均への回帰を見たためです。経営陣はすでに貢献利益の縮小を導いていたので、これは当然のことです。
Net Income(純利益) y/y 前年比成長
EPR(イーピーアール)とは、Earnings Price Ratioの略称で、株式益回りのこと。株式の時価に対する1株当たり利益の比率を表したものである。



なぜUpstart株が下落したのか?

UPSTは今年の年間収益について、12億5000万ドルというガイダンスを提供しました。これは、前四半期のガイダンスである14億ドルの収益から大幅に減少しています。同社はここ毎四半期ガイダンスを大幅に増やしてきたため、ステップダウンガイダンスは、多くの投資家にとって大きな失望となりました。

ここで株価とガイダンスの引き下げについて比較します。今回は、10.7%のガイダンスダウンを表します。UPSTは決算前から最大60%ほどダウンしました。

しかし、ガイダンスがわずかに減少したとしても、UPSTは依然として前年比47%の成長を導いています。この暴落は売られすぎだと判断されましたが、それでも現在株価は決算前約40%安で取引されています。金利の上昇の中で47%の成長を達成する見込みであり、現在は年間収益の3倍の売り上げで取引されており、PERも30倍と成長株にしては相当割安な部類となっています。


restricted cash=制限付き現金:企業が特定の目的のために、多くの場合別の口座に確保している現金
total assets:総資産

UPSTは1年前から現金を約3倍、総資産を約4.5倍まで伸ばしていることが上記の表よりわかります。これはとてもとても素晴らしいことです!

そして、現在の総資産は約2B(20億ドル) 時価総額は約4.2B(42億ドル) 時価総額のうち半分は資産として持っていると考えると、これ以上下がる余地はあるでしょうか?論理的に考えても時価総額2Bよりは下がりません。また、この成長ペースだと来年総資産が時価総額を超えても不思議ではありません。そうなるとおのずと株価は上がります!


Upstartは今過小評価されているのか?

ウォールストリートのアナリストからの株への支持は以前より確実に下がっています。現在、平均評価は5段階中3.15です。

また今回の決算結果を受けて、平均価格目標は1株あたり51.54ドルに下がりました。
アナリストは今回の決算前までは、200ドルの範囲の価格目標を設定していました。
しかし注意しべき点は、アナリストの予想は実際の株価が上がった後、下がった後に行われており、後付けになっているということです。今後良い情報がでて、株が上がったら、価格目標は上がるだろうし、悪い情報が出て、下がったら価格目標が下げられるはずです。

Upstart株は今後上がるか!?

私はこの銘柄にとても強気でいます!300ドルの時には強気にはいられないですが、50ドルという値段はとても安いです。特に長期投資家にとっては!

確かに、金利の上昇はUPSTの事業を減速させるだろうが、それでも同社の成長見通しは明るいままであり、来年は自動車ローンの市場への参入とその後には住宅ローンの市場の参入に取り組むことにななります!

Upstartが新しいモバイルファーストの自動車小売オンラインプラットフォームを発表しました!!!過去のニュースリンクを貼っておきます!(クリックすると飛びます)




さらに、CEOのDave Girouard、CFOのSanjay Datta、および共同創設者のPaul Guは、現在でもなお、多くのUPSTを売らずに保有しています。インサイダーが自社の株を売らないということは、経営者はもっと株価が上がると予想しているということです!

UPST株は買い、売り、またはホールド?

現在の価格では、UPSTは2022年の収益のわずか3倍で取引されています。今年47%の収益成長が見込まれており、現在の株価は間違いなく安すぎます。利益をだしており、ましてやこれだけ成長している企業株価は、少なくともその年の売り上げの15倍で評価されるべきです!この評価が妥当だとすると、目標価格は約213ドルとなり、2022年通期決算(2023年3月ごろ)発表後、350%の上昇に相当します。私は、今後も30%の長期純利益率が維持されることで、15倍の売上高の倍数の株価を正当だと考えます。これは、合理的な1倍から1.5倍の価格対利益成長率(「PEG比率」)の範囲に収束します。

※ここでいう利益成長率とは、1株あたり利益(EPS)の成長率のことです

今期の予想EPSが100円で、来期の予想EPSが120円なら、利益成長率は20%となります。

PEGが2倍以上だと割高なグロース株だといわれています!

今後、地政学的リスクやインフレの影響で一時的に35ドルまで下がる可能性もあると思われますが、長期的に見たら、2024年には200ドルを奪還できると考えています!下がったらコツコツ買い増しをおすすめします!!


↓最新決算記事もぜひ読んでいってください!グラフにまとめてあります!

2022 0508発表) AIローンプラットフォームのアップスタート Upstart Holdings Inc(UPST)の2022Q1決算速報です!! (クリックすると飛びます)

読んでくださりありがとうございました!!

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