【図解でわかる決算】 2022 0804 決算)仮想通貨(ビットコイン)が不調!? Block(SQ) ブロック(旧スクエア)の2022Q2決算詳細です!!
【決算ハイライト】
売上高はアナリスト予想を上回ったが、ビットコイン(BTC)関連売上は減少した。
1株利益(調整後):0.18ドル(予想:0.16ドル)
ビットコインへの投資額は1億6000万ドル(約215億円)、現状の評価額は1億1300万ドル(約152億円)
【決算グラフ】
米決済サービス企業ブロックが4日発表した第2・四半期決算は、普通株主帰属1株当たり純損益が0.36ドルの損失となり、前年同期の0.40ドルの利益から赤字転落した。暗合資産(仮想通貨)ビットコインが同期に約36%下落したことが響いた。
調整後の1株当たり損益は0.18ドルの黒字で、リフィニティブIBESがまとめたアナリスト予想平均の0.17ドルをわずかに上回った。
ビットコイン事業のグロスベースの利益は24%減の4100万ドルとなった。同社はモバイル決済サービスの「キャッシュアップ」を通じてビットコインの売買を仲介している。
アムリタ・アフジャ最高財務責任者(CFO)は会見で、不確実性の高い時期に入っていると説明。人員の採用ペースを減速し、2022年の投資目標を2億5000万ドル下方修正すると発表した。
ブロックは米ツイッター共同創業者のジャック・ドーシー氏が最高経営責任者(CEO)を務めており、前身は決済サービスのスクエア。
FactSetによると、第2四半期の売上高は44億ドル、アナリスト予想の43億ドルを上回った。前年同期比ではビットコイン関連売上が減少したことで、6.6%減となった。
ビットコインを除いた純収益は26億2000万ドル。1株あたり利益は18セントで、アナリスト予想の16セントを上回った。
ユーザーが直接ビットコインを売買できるピア・ツー・ピア(P2P)決済サービスのCash Appでのビットコイン取引高は17億9000万ドル、粗利益は4100万ドル。前年同期比ではそれぞれ34%減、24%減となった。
米EV大手のTesla(テスラ)は、第2四半期に保有するビットコインの約75%を売却したが、ブロックは売却していない。その結果、保有するビットコインに対して、3600万ドル(約48億円)の減損処理を行った。6月30日時点で、ビットコインへの投資額は1億6000万ドル(約215億円)、現状の評価額は1億1300万ドル(約152億円)。
2QのCash Appからのビットコイン収入については、17億9,000万ドルだったが、これは前年同期比で34%減少していた形だ。Cash APPに関するビットコイン総利益は4,100万ドルで、こちらも前年同期比で24%減少している。
今後の四半期では、需要やビットコイン価格の変化により、またビットコイン収益および粗利益が変化する可能性もあるという。
ブロック社の2Q売上総利益自体は、前年と比べて増加しており、2021年2Qと比較して29%増の14億7,000万ドルだった。
6月に新機能導入
ブロック社は6月、Cash Appで新たな機能「Round Ups(ラウンドアップス)」を提供開始した。
ラウンドアップスは、設定すれば買い物をするたびに自動的に少額投資が行える機能である。ユーザーは、投資先として株式、ETF、ビットコインから好きなものを選択できる。
ラウンドアップスを有効にすると、ユーザーがCash Appのデビットカードを使用するたびに、自動的に決済額から1ドル未満の部分が切り上げられ、その部分が投資されるようになる。自動的に少額を積み立てられる形だ。
ブロック社はこの機能について「投資を始めるための低コストで簡単、かつ身近な方法を提供するものだ。Cash Appのエコシステム内に用意されている他の製品に、顧客を招くことにもつながる」と述べている。
Cash Appはユーザーがアカウント残高から端数の株式やビットコインを友人に無料送金できる機能も備えている。また、2月より一部地域を除いた米国ユーザーが、ビットコインをライトニングネットワークなどのアドレスに送金できるようにした。
記事を読んでくださりありがとうございました!!この決算を受けての海外プロアナリストの投資判断記事UPされたら皆様に紹介記事書きます!!